駅弁を買うための時間?特急が5分ほど停車していた峠の駅

新幹線がなかった時代は特急を利用

現在は北信濃や北陸方面には新幹線で向かうことができ、東京から金沢まで2時間半ほどで到達できるほどとなりましたが、上野発の在来線で行き来していた当時は、途中の長野ですら3時間ほどかかっていました。上野・金沢間は寝台列車で一晩かけて行く方法が普通だった時代もあったほどです。現在は全国の主要都市が新幹線で結ばれていますが、東海道や山陽、東北と上越など新幹線が本州のいくつかのルートのみだった頃、それ以外で早い列車といえば特急でした。

北陸への新幹線が開業していなかった時代、都内から長野・直江津方面に向かう人の多くが上野から特急を利用するのが一般的でした。朝9時や10時頃に上野を出発した場合、移動中で昼食時となるため駅弁を買い込んで行くか、途中駅で購入するかということになりますが、長野・直江津方面へ向かう特急には人気駅弁がゆっくり購入できる最適の駅がありました。

特急なのに途中駅でのんびり停車

上野から長野・直江津方面へ向かう特急が停車していた、駅弁がゆっくり買える駅は現在もありますが、新幹線開業と共に在来線はその駅で折り返しとなり、特急がその先に向かっていた日々は遠いものとなりました。名物の釜めし弁当は現在も高い人気を誇っていますが、特急が停車している間にホームに降り立って駅弁を買い求めていた風情を懐かしむ人は少なくありません。

特急でありながら駅弁が買えるほど停車していたのは、その先の峠が特急だけでは登れないほど険しかったことで、補助の列車を連結するための時間が必要だったからです。釜めしを賞味しながらトンネルの多い峠を列車で越える旅は、新幹線利用が当たり前になると共に、人々の記憶の中に名残を留めるのみとなっています。

ヤートラルート

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